沖縄で子宝にご利益のあるパワースポット10選

特集

沖縄の子宝パワースポット
沖縄は古くから地元の人に大切に守られ信仰されてきた聖域が数多く存在しています。今回は「子宝にご利益がある」と言われている強力なパワースポットと「実はご利益がない」という噂のスポットについて詳しく紹介していきます。

子授け・子宝祈願に!おすすめのパワースポット

津堅島のマカー(マーカー)|うるま市 津堅島

マカーへ向かう階段

マカー、ホートゥガーへ向かう階段

うるま市にある津堅島は本島から高速船を利用すると最短15分ほどで上陸することができる離島。
子宝にご利益があるとされているのは、ホートゥガーと呼ばれる古井戸跡のそばにある「マカー(マーカー)」と呼ばれる鍾乳石。男女が抱き合っている形をしていることから子孫繁栄の神様として崇められています。恋愛運アップのパワースポットとしてもおすすめの場所です。

津堅港から徒歩5分ほどの近場にありますが、海岸沿いでやや足場の悪い階段のところにあるので、歩きやすい靴で訪れてください。

ホートゥガー / マカー
津堅島の子宝パワースポット うるま市にある津堅島は勝浦半島の平敷屋港から高速船で15分、フェリーで30分弱で上陸することができる離島。「ホートゥガー」「マカー」はそんな津堅島で「子宝に恵まれる」と言われている強力なパワースポットです。 ホー...

アマミチューの墓・シルミチューの霊場|うるま市 浜比嘉島

シルミチューの霊場

シルミチューの霊場

アマミチュー(女神アマミキヨ)とシルミチュー(男神シネリキヨ)は、琉球開闢の祖神。この二柱の子孫が琉球人の祖となったという伝承が残っていることから、関連する場所は子孫繁栄のご利益があると言われています。

このアマミキヨ、シネリキヨがニライカナイから降り立ち、暮らしていたとされる場所が、うるま市「浜比嘉島」にあります。浜比嘉島自体パワースポットの多いところですが、特に子宝に良いとされている場所が「アマミチューの墓」と「シルミチューの霊場」です。

1つ目の「アマミチューの墓」は、浜比嘉島の東側「アマンジ」と呼ばれる小島にあります。小島と言っても現在は舗装された道で繋がっているため、歩いて渡ることができます。
小島には祭壇が設けられており、アマミキヨ、シネリキヨが他の神様とともに祀られています。

そしてもう1つが「シルミチューの霊場」。島の南側にあります。
鳥居の先に108段の階段があり、登ったところにアマミキヨとシネリキヨが暮らしていたという洞窟があります。洞窟内は聖域のため一般の方が立ち入ることはできませんが、内部には子宝を授かるという霊石があり、ここを訪れることで子宝に恵まれると言われています。

アマミチューの墓(アマンジ)
琉球開闢の祖が祀られた小島 琉球開闢の祖神とされる女神アマミチュー(アマミキヨ)の墓は、うるま市浜比嘉島の東側「アマンジ」と呼ばれる小島にあります。小島と言っても現在は舗装された道で繋がっているため、歩いて渡ることができます。満潮時の波が高...
シルミチューの霊場
訪れると子宝に恵まれると人気のパワースポット 浜比嘉島で最も有名な観光スポットといえばシルミチュー(シネリキヨ)の霊場。 鳥居の先に108段の階段があり、登ったところにアマミキヨとシネリキヨが暮らしていたという洞窟があります。洞窟内は聖域の...

クバの御嶽のプトゥキヌイッピヤ|今帰仁村

クバの御嶽

クバの御嶽

プトゥキヌイッピヤ(解きの岩屋)は、世界遺産「今帰仁城跡」そばにあるクバの御嶽にある洞窟です。クバの御嶽(クボウ御嶽)はアマミキヨが創ったとされる「琉球開闢七御嶽」のうちのひとつで、二つの峰からなる山全体が御嶽であり聖域とされています。
山の西側中腹にある洞窟(プトゥキヌイッピヤ)でかつて生活をしていたアマミキヨ(またはその子孫)が三男二女の子供を授かったことから、子宝のご利益があるとされています。

この洞窟に供物(枝サンゴとお菓子など)を捧げ祈願をし、置かれている枝サンゴを持ち帰って懐に入れてパートナーと同衾することで子宝に恵まれるという言い伝えがあります。

クバの御嶽は標高200mほどの山ですが、山道は険しい道も多くなっています。服装(軍手や登山靴、スニーカー)を万全に整え、ガイドさんなど詳しい方に案内してもらいながら向かうのがおすすめです。

クバの御嶽(クボウ御嶽)
沖縄最大の御嶽 世界遺産「今帰仁城跡」のすぐそばにある山・クバの御嶽は、琉球開闢の祖アマミキヨが作った琉球開闢七御嶽のうちの一つで、山全体が御嶽と言われ聖域とされています。 山の西側中腹にある洞窟プトゥキヌイッピア(解きの岩屋)でアマミキヨ...

種之子御嶽(珍珍洞・満満洞)|南城市

種之子御嶽

ガンガラーの谷

南城市の観光スポットとしても有名なガンガラーの谷には、子宝や良縁のご利益がある二つの洞窟からなる「種之子御嶽(サニヌシーウタキ)」と呼ばれる御嶽があります。
洞窟にはイキガ洞とイナグ洞(※沖縄の言葉でイキガは男性、イナグは女性を意味する)という名前がついていますが、別名「珍珍洞」「満満洞」とも呼ばれており、それぞれ男性のシンボル、女性のシンボルを模したような鍾乳石があります。
実際にここを参拝したことで子宝に恵まれ、お礼参りをされる方も多いという人気のパワースポットです。

※ガンガラーの谷に入場できるのは、一部参拝者を除いてガイドツアーの参加者のみとなっており、事前予約が必要になっています。
※現在イナグ洞窟(満満洞)は落盤のため中には入ることはできません。

ガンガラーの谷
住所
沖縄県南城市玉城前川202
電話
098-948-4192
営業時間
9:00~16:00
公式サイト
https://gangala.com/

ミーフガー・ガラサー山|久米島町

ミーフガー

ミーフガー

久米島の北側、大和泊にあるミーフガーは、具志川城跡のすぐ近くにあります。高さ20mを超える大岩で、風や波に浸食されて自然にできた特徴的な穴が見られるパワースポットです。ミーフガーは沖縄の言葉で「女性岩」という意味。子宝を望む女性が拝むことでその願いが叶うと言われています。

ミーフガーと対となっているのが「ガラサー山」という小島。男性のシンボルを思わせるこけしのような男岩が突き出ているひょうたん型の島で、兼城港フェリーターミナルのすぐ近くにあります。
正式名称は「精川島」といい、もともとは「知仁御嶽(ちーみうたき)」として知られていたところですが、かつてカラスのねぐらになっていたことから「ガラサー(カラス)山」と呼ばれるようになりました。
足場が岩でゴツゴツしているため上陸は難しいのですが、防波堤を伝ってすぐ近くまで行くことができます。ここで男性が拝むと自信回復につながるとされています。

子宝を望むカップルやご夫婦は、ミーフガー、ガラサー山をセットで訪れるのがおすすめです。

ミーフガー
子宝に恵まれる『女岩』 久米島の北側大和泊(やまとどまり)にあるミーフガーは、具志川城跡のすぐ近くにあります。高さ20mを超える大岩で、風や波に浸食されて自然にできた特徴的な穴が見られるパワースポットです。 ミーフガーとは沖縄の方言で「女岩...

ニャティヤ洞(ニャティヤガマ)|伊江村

ニャティヤ洞

ニャティヤ洞

国頭郡伊江村(伊江島)の南側海岸にあるニャティヤ洞という洞窟には「ビジル石」という力石があり、子宝を願う人がこの石を持ち上げることでご利益を得られるとされています。
またこの石を持ち上げた時に、想像していたよりも重いと感じたら男児を授かり、軽いと女児を授かるという言い伝えもあります。
このニャティヤ洞を進んでいくと海岸線へ抜ける穴が開いており、角度によってハート型に見えることから写真映えスポットや恋愛のパワースポットととしても人気となっています。

戦時中には多くの村民の命を守る防空壕の役割を果たしたことから「千人ガマ」とも呼ばれており、地元の方に大切にされている神聖な場所です。

ニャティヤ洞
住所
沖縄県国頭郡伊江村

泡瀬ビジュル(泡瀬神社)|沖縄市

泡瀬ビジュル

出典:泡瀬神社(沖縄市役所)

沖縄市泡瀬にある泡瀬神社には泡瀬ビジュルという石が祀られています。ビジュルは信仰の対象とされている霊石のこと。この地を開拓した人が漁に出た時に海面に浮かぶ石を見つけ、それを持ち帰ってお祀りしたのが起源となっています。

この泡瀬神社は特に子宝、子授け、安産などのご利益があるとされており、全国から参拝客が訪れる知る人ぞ知る場所となっています。小さい神社ですがきちんと整備されている場所なので、戌の日には腹帯を巻いた妊婦さんも多く訪れるスポットです。子授けのお守りも販売されているのでお土産にもおすすめです。

泡瀬ビジュル(泡瀬神社)
子安・安産祈願に 沖縄市にある泡瀬ビジュルは、小さいながら全国から参拝者が訪れる人気の神社。子授け祈願や安産祈願が特に有名で、戌の日には妊婦さんもよく訪れます。 初詣の時期には多くの地元民が訪れ賑わいますが、平日は人が少なく静かに過ごすこと...

普天満宮|宜野湾市

普天満宮

普天満宮

宜野湾市にある普天満宮は琉球八社のうちの一つで王府から特別扱いを受けていた神社です。宜野湾市随一の神社であり、初詣の時など多くの地元民が訪れることでもおなじみで、子宝のご利益のある神社としても知られています。

境内には鍾乳洞があり、そこにある大きな石柱が男性のシンボルのように見えること、また「夏越の大祓」の時には「母胎をくぐり抜けて生まれ変わる」という意味を持つ神事「洞窟くぐり」ができることから、子宝祈願や安産祈願に訪れる人が多くなります。

鍾乳洞は社務所で受付をすると入ることができます。

普天満宮
宜野湾市唯一の神社 琉球王府から特別扱いを受けていた神社『琉球八社』のうちのひとつ。宜野湾市唯一の神社であり、初詣の時など多くの人が訪れる場所です。 境内には鍾乳洞があり、そこにある大きな石柱が男性のシンボルのように見えること、また「夏越の...

大石林山の骨盤石|国頭村

大石林山の骨盤石

骨盤石

国頭郡国頭村にある大石林山には、骨盤のような特徴的な形をした骨盤石と呼ばれる石があります。
この石に触れると弱っている部分の血行を良くしてくれると言われており、女性特有の身体症状に悩んでいる人が訪れパワーを頂いているんだそう。

すぐ近くには「生まれ変わりの石」と呼ばれるパワースポットもあり「その岩を一回くぐると悪い過去がなくなり、二回くぐると人生がリセットされ、三回くぐると生まれ変わる」とされているため、骨盤石で体の悪い部分の血流を改善させ、生まれ変わりの石によるご利益でさらに子宝に恵まれる人に生まれ変わるという合せ技ができます。

大石林山
住所
沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
電話
0980-41-8117
営業時間
9:30~17:30(受付16:30まで)
公式サイト
https://www.sekirinzan.com/

瀬長島の子宝岩(イシイリー)|豊見城市

瀬長島の子宝岩

子宝岩(イシイリー)

那覇空港から車で15分で上陸できる瀬長島の南側には「子宝岩」と呼ばれる岩があります。
戦前まであった同名の岩が再現されたもので、上下二つの穴が開いており、この穴に石を投げ入れて子授けの願掛けをする習わしがあったそう。「子宝に恵まれますように」と祈りながら、男の子が欲しければ「上の穴」へ、女の子が欲しければ「下の穴」へ石を投げ入れることで、ご利益を得られるとされています。

瀬長島 ウミカジテラス
那覇空港のすぐそば!離島のリゾート施設 那覇空港から車で約15分ほどで行ける1.8kmの小さな離島、瀬長島。ウミカジテラスはその島にあるリゾート型の商業施設で、南欧風のおしゃれな街並みでのグルメやショッピングが楽しめる人気観光スポットです。...

実は「子宝のご利益はない」というスポットも…

現在「子宝に恵まれる」と言われているパワースポットの中には、実際にはそのようなご利益はないのに誤った情報が広まり、人々が殺到してしまったところもあるようです。訪れた観光客の中にはマナーを守らない人がいたり、ゴミのポイ捨てをする人もいたため、警鐘を鳴らすところも出てきました。

パワースポットとして紹介されているのは、地元民に大切に守られてきた神聖な場所ばかりです。訪れる際にはその場所のルールをきちんと守り、マナーに気をつけて静かに参拝を行いましょう。

ハマンシヌ御嶽(ビジュルヌメー御嶽)|今帰仁村 古宇利島

沖縄におけるアダムとイブの伝承が残されている古宇利島は「恋の島」という言葉が転じて古宇利島と名付けられたとも言われている恋愛のパワースポット。「島全体が恋愛の聖地」とも言われている場所です。

島には7つの御嶽があり、その中で特に子宝に良いと言われているのが「ハマンシヌ御嶽」。かつて皇室の方がこちらを訪れた後に男子をご懐妊されたことから「男の子の子宝に良いのでは?」という話が広まった場所です。
実際にはハマンシヌ御嶽自体には「子宝に恵まれる」というご利益はないようですが、御嶽自体は家内安全や地域の安寧を祈る場所なので、広い意味で子孫繁栄につながるご利益はあるかもしれません。
訪れる際には、ルールを守って静かに祈るようにしましょう。

※ハマンシヌ御嶽は男子禁制となっています。

ハマンシヌ御嶽
住所
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利

金武宮(きんぐう)の鍾乳石|金武町

「琉球八社」と呼ばれる八つの神社の一つである金武宮は、沖縄県国頭郡金武町にある神社。神社と言っても社殿はなく、日秀洞という鍾乳洞の中にお社が祀られています。その鍾乳洞にある鍾乳石の1つに赤ちゃんの寝姿のように見える石があるため、子宝運に良いと言われるようになりました。
実際にはこの石に子宝運をアップさせるようなご利益はなく、メディアで「そのような鍾乳石がある」と放送されたことがきっかけで「ご利益があるのでは?」と言われるようになってしまったのだとか。

とはいえ、この金武宮の日秀洞自体はとても神聖な場所として多くのパワーを秘めています。金峯山 金武観音寺の敷地内にあり、このお寺も第二次世界大戦で多くの建物が焼失した沖縄において戦火を免れたという大変貴重な文化財です。歴史文化財としてぜひ観光に訪れてみてください。

金武宮
住所
沖縄県国頭郡金武町金武222
電話
098-968-2411
営業時間
9:00~16:00
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