大ヒット映画『スラムダンク』の聖地は竹富島?沖縄と作品のつながりを探る

特集

全世界で大ヒット中『THE FIRST SLAM DUNK』

2022年12月に公開され国内外で大ヒットを記録している映画『THE FIRST SLAM DUNK』
『SLAM DUNK(スラムダンク)』といえばバスケットボールを題材とした井上雄彦先生による大人気マンガ。原作や当時のアニメでメインキャラクターとなっていたのは赤い髪の桜木花道でしたが、今回の映画ではチームメイトの宮城リョータがクローズアップされ、その生い立ちが描かれています。

小さな司令塔 宮城リョータ

宮城リョータは湘北高校バスケットボール部でPG(ポイントガード)というポジションを担当しています。PGは主にゲームメイクを行い、アシスト力やリーダーシップに長けた選手が担当するポジションです。
リョータは身長168cmという小柄な体躯を生かしたテクニックとスピード感溢れるゲームプレイが得意で、情熱的な積極性があり、チームのムードメイカーとして活躍しています。

映画で描かれる沖縄の原風景

原作となっているマンガ『SLAM DUNK』やテレビ放送されたアニメでは、湘北高校の所在地である神奈川県鎌倉市が主に描かれています。江ノ電が走る鎌倉高校前の踏切は聖地として多くのファンが訪れていることでも有名です。

スラムダンクの踏切

鎌倉高校前の踏切

しかし今回の『THE FIRST SLAM DUNK』では、メインキャラクターである宮城リョータの出身地・沖縄の風景がたびたび描写されています。

実は原作マンガが発表された当時はリョータが沖縄出身であることは特に言及されておらず、どんな背景で湘北高校に入学しバスケをしているのかが詳しく明かされたのは今回の劇場版が初めて。
以前から「宮城」が沖縄に多い苗字であることなどから「リョータは沖縄出身ではないか?」と考察していた人もいたようですが※1、彼の過去が明らかになったことでより作品の深みが増し、愛着が湧いた人も多かったのではないでしょうか。

※1 のちに映画の関連書籍「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」にて沖縄に多い苗字をつけたと原作者自身が言及しています。

リョータの出身地は沖縄の竹富島?

竹富島の風景

リョータの故郷の正確な地名については作品内では明かされていませんが、民家の赤い瓦屋根が立ち並ぶ町並みから竹富島が思い浮かんだ人も多いはず。もしかしたら、竹富島に行けばリョータの故郷を思わせる風景に出会えるかもしれません。

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沖縄とスラムダンク

実は、宮城リョータの出身地というエピソード以外にも沖縄とスラムダンクには深い繋がりがあると言われています。

原作のモデルとなった沖縄の名将と高校バスケ部

1978年に辺土名高校、1991年には北谷高校を全国大会3位に導いたバスケ指導者・安里幸男さんと、北谷高校を思わせる存在が原作内に登場しています。

安里さんは実際に作者の井上さんの取材を受けた経験があり、湘北の良きライバルでもある陵南高校バスケ部の指導者・田岡茂一監督のモデルになったと言われている人物です。
安里さんが率いた北谷高校の当時の赤いユニフォームは湘北高校の赤いユニフォームに生かされ、安里さんが「ラッキーセブン」としてチームの司令塔・PGに背負わせていた「7番」は、湘北でPGをつとめる宮城リョータが背負っています。

この他にも当時の北谷高校で使っていた「勇猛果敢」の横断幕が陵南の横断幕として登場していたりと、スラムダンクと沖縄のバスケは切っても切れない仲のようです。

バスケ競技人口率が全国一位の沖縄

沖縄ではバスケはとても身近なスポーツです。競技人口率が全国一位と言われており、沖縄を拠点とするプロバスケチーム琉球ゴールデンキングスはBリーグの前身となったbjリーグで最多優勝を誇る強豪でもあります。

原作者の井上さんはそんな沖縄とバスケの熱い情熱を受けとってさらに創作意欲を湧かせたのかもしれません。

作品づくりに関わった沖縄出身声優

劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』の宮城リョータの声は、沖縄県宜野湾市出身の声優 仲村宗悟さんが担当されています。

公開前に声優が発表された時点では、以前アニメ放送された当時の声優陣とガラッとメンバーが変わったこと等に批判的な声もあったようですが、自然な沖縄訛りや声質がキャラクターにマッチしていること、さらに仲村さんの身長が168cmとリョータと同じであったことで「結果として良いキャスティングだったのでは」と好感を持った方も多かったようです。

また方言指導にあたった声優の新垣樽助さんも沖縄の久米島出身。作品内では主審の声を担当され、作品づくりを支えています。

名ゼリフの数々を残し「言葉」が印象的な作品でもある『SLAM DUNK』。声や方言の細かいニュアンスにまでこだわって作られた今回の作品は沖縄県内でもまだ上映している劇場があります(2023年6月上旬時点)、ぜひ「観戦」しにいってみてください。

琉球ゴールデンキングスの初優勝も話題

出典:PRTIMES

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ますます盛り上がりを見せそうな沖縄とバスケの熱い関係。まずはぜひ劇場で『THE FIRST SLAM DUNK』を観て、沖縄の原風景が残る町並みをおでかけしてみてください。

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